ボストンテリアと暮らして5年。我が家の愛犬は穏やかでとても優しい性格です。

そんなボストンテリアに、1歳の娘が加わったのはつい最近のこと。
子どもができたら、犬と仲良く育ってくれたら嬉しいなとずっと思っていました。
でも実際は想像と少し違っていて…最初の数ヶ月は正直、戸惑いの連続でした。
特に困ったのが、1歳の娘がボストンテリアを叩いてしまうこと。もちろん悪気はありません。
でも、大好きすぎて“全力の愛情表現”になってしまうようで、見ていてヒヤヒヤする毎日。
今回はそんな我が家の「子どもが犬を叩いてしまう悩み」と「信頼関係を築くまでの道のり」について、実体験をもとにお話しします。
ボストンテリアと子ども(特に1歳前後)の共生に悩んでいる方のヒントになれば嬉しいです。
「かわいい!」が止まらない1歳児と、耐えるボストンテリア
1歳の娘は、最近やっと「犬=かわいい存在」と認識し始めた様子。
でもその“かわいい”は、頭をなでたり、優しく触れる…なんて穏やかなものではありません。
尻尾を引っ張る、顔を叩く、おなかにダイブする。><
とにかく「構いたい!」の気持ちが溢れ出していて、全身でボストンテリアに向かっていくんです。
それに対して、うちのボストンテリアは怒りません。
唸ったり吠えたりせず、ただじっと耐えています。その姿に何度も「ありがとう」「ごめんね」と思わされました。
けれど、これは犬の性格による部分が大きく、全てのボストンテリアが同じように耐えてくれるわけではありません。うちのように温厚なタイプでも、限界はあります。
だからこそ、“叩かせない環境づくり”と“信頼関係を育てる接し方”が大切だと実感しました。
どうして叩いちゃうの?子どもの気持ちを考えてみた
1歳の子どもは、言葉がまだうまく使えません。
気持ちを表現する方法も限られていて、「うれしい!」「すき!」という感情も、手を伸ばしたり触れたりすることでしか表せないことがあります。
でも、加減がわからない。手加減という概念も、力の強さの調整もまだできません。
そのため、「ナデナデしてるつもり」が結果的に“バシッ”となってしまうんです。
これは決して意地悪をしているわけではない。むしろ、「遊びたい」「仲良くなりたい」の裏返しなんですよね。
だからこそ、叱るよりも“伝えること”が重要なんだと、私自身気づかされました。
我が家で試してよかった3つの工夫
① “おてては優しく”の絵本とまねっこ遊び
娘には「優しく触るってこういうことなんだよ」と、実際にぬいぐるみを使って見せました。
さらに、“おてては優しく使おう”というテーマの絵本を一緒に読んだところ、少しずつ理解が進んだように感じました。
② 「だめ!」じゃなく「なでなでだよ」と伝える
叩きそうになったときは、「だめ!」と強く止めるよりも、「なでなでしてあげようね」と言葉を変えて誘導するように。
少しずつ、叩く動きから“手を開いて触れる”動きに変わってきました。
③ ボストンテリアと関わらない時間もつくる
「犬がいる=いつでも構っていい」ではないことを伝えるために、ゲートを使って物理的な距離をとる時間も設けました。
お互いに“ひとりの時間”があることで、気持ちも落ち着きやすくなりました。
信頼関係は、日々の積み重ね
今では、ボストンテリアも娘も、お互いの存在に少しずつ慣れてきた様子です。
娘がそっと毛並みをなでて「いいこいいこ」と声をかけている姿を見ると、胸がじーんとします。あの頃の“全力愛”が、少しずつ“やさしい愛”に変わってきているのかもしれません。
もちろん、まだまだ目は離せません。
でも、少しずつ距離が縮まり、信頼が育っていく様子を見られることが、今は何よりの喜びです。
まとめ:ボストンテリアと1歳の子ども、育ち合う毎日
1歳の子どもとボストンテリアが一緒に暮らすには、たくさんの工夫と見守りが必要です。
それでも、日々の中で少しずつ芽生えていく信頼関係は、かけがえのないものになります。
子どもが犬を叩いてしまうと、不安や焦りを感じることもありますよね。
でも、それはきっと“大好き”の表現がまだうまくできないだけ。
親が間に入り、伝え方を教えていくことで、関係は確実に変わります。
ボストンテリアの優しさと、1歳の子どものまっすぐな気持ち。
その両方に寄り添いながら、今日も私たちの家族は一緒に成長しています。