「1歳の子どもに命の大切さなんて、まだ早いのでは?」と思うかもしれません。

ですが、実際にボストンテリアと1歳の娘が共に暮らす中で、私たちは娘の心の成長を何度も感じることがありました。
この記事では、実体験をもとに、犬と暮らすことで1歳児がどんな“優しさ”や“思いやり”を身につけていったのかを綴ります。家族として過ごす日々の中に、命と向き合うきっかけが自然とあったのです。
「痛いよ」「ごめんね」を覚えたきっかけ
ある日、娘がボストンテリアのしっぽを引っ張ってしまいました。もちろん、悪気はありません。ただ、遊びたかっただけ。でも、ボストンテリアはびっくりして「キャン」と鳴いてしまいました。
その時、娘ははっとした表情をして、私の顔を見ました。そして、初めて「ごめんね」を言ったのです。それは親が何度も教え込んだ結果ではなく、目の前で“自分の行動が誰かを傷つけた”ことを理解した瞬間でした。
それ以来、「痛いことはしない」という感覚が少しずつ身についていきました。
命あるものへのやさしさ
1歳を過ぎると、「なでなでしてあげてね」と声をかけるだけで、娘はボストンテリアの頭をやさしく撫でるようになりました。
最初はぎこちなかった手つきも、今ではとても丁寧。力加減も覚えてきて、「気持ちいいねぇ」と話しかけながら撫でている姿に、こちらが癒されるほどです。
命ある存在に対して、自然とやさしさをもって接するようになったのは、毎日一緒にいるからこそ生まれた関係性なのかもしれません。
「順番を待つ」「共有する」ことが自然に身につく
おやつの時間、娘は最初、犬にも自分のご飯を分け与えようとしていました。衛生面などの観点から、それは止める必要がありましたが、「これは〇〇ちゃんの。わんちゃんにはあとでね」と説明をすると、次第に“順番”というものを理解するようになっていきました。
犬と暮らすことで、娘は“自分以外の誰かにも配慮する”という感覚を身につけていったように思います。1歳という年齢で、自然とそうした行動が芽生えたのは、日々一緒に生活しているからこそです。
日常の中で“命”と向き合う瞬間
時にはボストンテリアが体調を崩すこともあります。食欲がなかったり、ぐったりしていたり。そんな姿を見た娘は「どうしたの?ねんね?」と心配そうに声をかけるようになりました。
言葉がまだうまく出ない中でも、娘なりに“変化”を感じ取り、“心配する”という感情を表現できるようになってきたのです。
命とは、“特別なことを教える”のではなく、“毎日の積み重ね”の中で自然と感じ、学んでいくものなのかもしれません。
まとめ
1歳娘と5歳のボストンテリアが共に過ごす日々の中には、小さな「命の教育」がたくさん詰まっていました。
・痛いことをしたら謝る
・やさしく接する
・相手の気持ちを思いやる
これらは、絵本やテレビではなかなか伝わらない“本物の体験”を通じて育まれていくものです。
犬と子どもが一緒に育つことで、命の重みや思いやりが自然と身につく。そんな毎日は、親にとっても学びと気づきの連続です。
もし、赤ちゃんと犬の暮らしに不安がある方がいれば、少しでもこの体験が背中を押すきっかけになれば嬉しいです。
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