我が家の2歳9ヶ月の子どもは、今でも指しゃぶりをします。
眠たいとき。
ぼーっとテレビを見ているとき。
甘えたいとき。
気がつくと、いつものように指を口に入れています。
そんな姿を見るたびに、私はずっと、
べべまる「指しゃぶり、やめさせなきゃ」
と思っていました。
周りからも、
「歯並びが悪くなったら大変だよ」
「もうやめさせた方がいいんじゃない?」
と言われることがあり、私自身もどんどん焦るようになっていました。
だから、指しゃぶりをやめるきっかけになればと絵本を買ったこともあります。
「指しゃぶりしてたら、指タコが来るよ」
「前歯が出ちゃうよ」
そんなふうに怖がらせてやめさせようとしたこともあります。
そして、指が口に入るたびに、
「ダメだよ」
「また指しゃぶってるよ」
「指出して」
と何度も何度も言っていました。
でも最近、子育てについて改めて考える中で、ふと思ったんです。
私、指しゃぶりをやめさせることに必死になりすぎていたかもしれない。
そして今は、
「指しゃぶりをやめさせるのを、一度やめてみよう」
と思っています。
もちろん、「指しゃぶりはずっと続けても大丈夫」と思っているわけではありません。
歯並びや噛み合わせへの影響があることも分かっています。
それでも、まだ3歳にもなっていない今。
指を見るたびに「ダメ」と言い続けるよりも、今の私にはもっと大切にしたいことがあるのかもしれない。
今回は、そんな我が家の指しゃぶりについて、今の正直な気持ちを書いてみたいと思います。
2歳の指しゃぶり、ずっと「やめさせなきゃ」と思っていた
指しゃぶりをしている子どもを見ること自体は、昔からそれほど気になっていたわけではありません。
でも、自分の子どものことになると違いました。
一番気になったのは、やっぱり歯並び。
「このまま続けて前歯が出てしまったらどうしよう」
「噛み合わせがおかしくなったら?」
「もっと早くやめさせればよかったって後悔するかも」
そんなことを考えるようになりました。
周りからも指摘されると、さらに焦ります。
「今やめさせないと」
という気持ちがどんどん強くなっていきました。
そこで、指しゃぶりをやめるきっかけになればと思って、指しゃぶりをテーマにした絵本を買ってみたりもしました。
最初は、
「これで怖がってやめてくれたらラッキー」
くらいの気持ちだったと思います。
でも、当然そんなに簡単にはやめません。
すると今度は、私自身が口で言うようになりました。
「指しゃぶってたら、指タコが来るよ」
「前歯が出ちゃうよ」
「変なお顔になっちゃうよ」
そして一番多かったのが、
「ダメだよ」
でした。
気がつけば、指しゃぶりを見つけるたびに注意するようになっていました。
1日に何回「ダメ」と言っているんだろう
指しゃぶりって、本人はほとんど無意識でやっていることもあります。
だから、やめさせようと思うと本当に何度も注意することになります。
「指出して」
「ダメだよ」
数分後。
また指が入っている。
「またしゃぶってるよ」
しばらくすると、また。
その繰り返しです。
あるとき、ふと思いました。
私、この子に1日に何回「ダメ」って言ってるんだろう。
もちろん私は、子ども自身を否定しているつもりなんてありません。
やめてほしいのは指しゃぶりという「行動」だけ。
歯並びのことを心配しているから言っているだけです。
でも、まだ2歳の子どもが、
自分が安心するために無意識にしていることを、そのたびに大好きなママから
「ダメ」
「やめて」
と言われたら、どんな気持ちになるんだろう。
そう考えたら、急に分からなくなりました。
私はこの子のために言っているつもりだけど、本当に今、この言い方を続けることが一番大切なのかな?
と。
指しゃぶりには、歯並びへの影響もある
ここは、私自身の気持ちとは分けて書いておきたいと思います。
指しゃぶりは、「何歳でも好きなだけしていて問題ない」というものではありません。
日本小児歯科学会では、全体として3歳頃までは指しゃぶりを特に禁止する必要はないとしています。一方で、4歳以降も頻繁な指しゃぶりが続く場合には、小児科医や小児歯科医などと連携した積極的な対応が必要としています。
また、指しゃぶりなどの口の癖は、歯並びや噛み合わせ、口の機能などに影響する場合があります。
つまり、
「今すぐ何としてでもやめさせなきゃ」と必要以上に焦る必要はない一方で、ずっと放っておけばいいわけでもない。
私はそう受け取りました。
我が家の子どもは現在2歳9ヶ月。
もうすぐ3歳です。
だからこそ、これからも歯の状態を見てもらいながら、必要であれば小児歯科の先生にも相談していこうと思っています。
「怖がらせてやめさせる」のは、もうやめたい
指しゃぶり以上に、私が見直したいと思ったのがやめさせ方です。
「指タコが来るよ」
「前歯が出ちゃうよ」
「変なお顔になっちゃうよ」
私は、子どもにとって怖いことや嫌なことを使って、指しゃぶりをやめさせようとしていました。
でも最近、子育ての中で、
「怖いからやめる」よりも、「安心できるから少しずつ手放せる」方がいいのかもしれない
と思うようになりました。
指しゃぶりは、子どもにとって安心するための行動になっていることもあります。
それなら、
「またやってる!」
と指を口から無理に出すことより、
眠たいなら一緒に横になる。
甘えたいなら抱っこする。
手持ち無沙汰なら一緒に遊ぶ。
そんなふうに、指しゃぶり以外にも安心できるものを少しずつ増やしていく方が、今の我が家には合っているのかもしれません。
日本歯科医師会の資料でも、指しゃぶりへの対応について、叱ったり脅したりするのではなく、愛情や信頼を伝えるコミュニケーションを通じて子どもの自覚を促し、発育を見守ることが大切だとされています。
これを知ったとき、
「ああ、私は逆のことをしていたかもしれないな」
と思いました。
「やめさせない」と決めたわけではない
ここは誤解されたくないところです。
私は、
「指しゃぶりはやめなくていい」
と決めたわけではありません。
歯並びへの影響は心配です。
もし歯科の先生から「そろそろ対応した方がいい」と言われれば、そのときは子どもに合った方法を一緒に考えるつもりです。
それに、自然に指しゃぶりが減ってくれたら、もちろん嬉しい。
ただ、
「今日から絶対やめさせる!」
という気持ちを、一度手放すことにしました。
そして、
指しゃぶりをしている子どもを見るたびに否定することをやめてみよう
と思っています。
今の私がやめたいのは、指しゃぶりそのものより先に、
「またやってる!」
「ダメ!」
と反射的に言ってしまうことなのかもしれません。
歯並びより大事、とは言い切れない
正直、私の中でもまだ迷いはあります。
このまま指しゃぶりを続けて、将来歯並びに影響が出たら、
「あのときもっと頑張ってやめさせればよかった」
と思う日が来るかもしれません。
矯正が必要になるかもしれない。
お金だってかかります。
だから、
「歯並びなんてどうでもいい」
とは全く思っていません。
でも同時に、
将来の歯並びだけを心配するあまり、今の2歳の子どもとの関わりが毎日「ダメ」「やめて」ばかりになるのも違う気がする。
今はそう思っています。
将来のために整えてあげたいものもある。
でも、今だから作ってあげられる安心感もある。
そのどちらか一方だけが正解ではなく、両方を考えながら、その時々で選んでいけばいいのかなと思っています。
まだ2歳。自分から卒業できる日を待ってみたい
2歳9ヶ月。
大人から見ると、
「もう2歳」
かもしれないけれど、
考えてみれば、
まだ生まれて3年も経っていません。
毎日保育園に行って、
ママやパパと離れて、
お友達と遊んで、
初めてのことを覚えて、
できなかったことができるようになって。
小さな体で毎日いろいろなことを経験しています。
その中で指しゃぶりが、この子にとってホッとできる方法の一つなら。
今すぐ無理やり取り上げるより、
「そろそろなくても大丈夫かな」
と本人が思える日まで、少し待ってみてもいいのかな。
もちろん、成長しても続くようなら、専門家に相談しながら考える。
見守ることと、放置することは違う。
そこだけは忘れないようにしたいと思っています。
子どもを変える前に、自分の声かけを変えてみる
今回のことで、私は指しゃぶり以外のことも考えるようになりました。
子育てをしていると、
「これを直さなきゃ」
「これをできるようにしなきゃ」
ということが次々出てきます。
でもそのたびに、
「ダメ」
「やめて」
「なんでできないの?」
と言っていたら、親も疲れるし、子どもだって疲れてしまいます。
もちろん、危険なことや人を傷つけることは止めなければいけません。
でも、それ以外のことなら、
「本当に今すぐ直さなきゃいけない?」
と一度考えてみてもいいのかもしれません。
今回の指しゃぶりについても、
私は子どもの指しゃぶりを変えることばかり考えていました。
でも最初に変えられるのは、
私の声かけの方でした。
指を見つけても、すぐ「ダメ」と言わない。
怖がらせない。
できるときには抱っこしたり、一緒に遊んだりする。
そして必要な時期が来たら、子どもと一緒に卒業する方法を考える。
今はそんなふうにやってみようと思っています。
まとめ|「やめさせなきゃ」を手放して、少し見守ってみる
少し前までの私は、子どもが指しゃぶりをするたびに、
「またやってる」
と思っていました。
どうやったらやめさせられるんだろう。
歯並びが悪くなったらどうしよう。
そんなことばかり考えていました。
でも今は、
「この子は今、安心したいのかな?」
と、一度考えてみたいと思っています。
もちろん歯並びも大切。
成長しても指しゃぶりが続く場合は、専門家に相談することも大切。
だから、ずっと何もしないわけではありません。
でもまだ2歳の今は、
怖がらせたり、
何度も「ダメ」と言ったり、
無理やり指を口から出したりすることを、一度やめてみる。
そして、
この子が安心して、自分から少しずつ指しゃぶりを卒業できるように見守ってみる。
それが、今の我が家の選択です。
これが正解なのかは分かりません。
数年後には、「あのときこうすればよかった」と思っているかもしれません。
それでも、子どもの今の気持ちと、将来のこと。
どちらも大切にしながら、そのときの私たちなりの答えを探していけたらいいなと思っています。










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